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Polarizeのミュージックビデオ公開です
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10台のターンテーブルと16台のレトロなブラウン管テレビを使った1曲1カットのゾートロープMVが完成!
3月6日に発売となる21st Dub Band “Tam Tam”の新作”Polarize”からリードトラックとなる同名曲のミュージックビデオが完成しました。
監督は平愛梨をヒロインに迎えた映画『からっぽ』が国内外の映画祭で上映されるなど、注目を集める28歳の映画監督・草野翔吾。
10台のターンテーブルと16台のブラウン管テレビを使い、テレビ・ゾートロープ(回転のぞき絵)・バンドの3つの世界をパラレルに、かつ、カットを途切れさせることなく行き来し、美しくも実験的な作品になりました。
【草野翔吾プロフィール】
1984年生まれ、群馬県出身。早稲田大学社会科学部卒。
在学中より映画制作を始め、大杉漣や麿赤児らが脚本を読んで出演を快諾した『Mogera Wogura』は、学生映画ながら一般劇場でレイトショーが行われた。昨年公開された『からっぽ』は、第4回沖縄国際映画祭をはじめ、国内外の映画祭で上映され注目を集めた。現在、中編映画『ボクが修学旅行に行けなかった理由』が公開待機中。映画以外にもMVやウェブCMなど、精力的な活動をしている。
【監督草野翔吾によるセルフライナーノーツ】
作品のテーマは「分断された時間」と「回転運動」で、どちらも歌詞に出てくる「タイムトラベル」のイメージです。
また、「テレビ」「ゾートロープ」「生身のメンバー」という3つの世界をパラレルに配置し、行き来することで、そのイメージをより強めたいと思いました。
ゾートロープを使おうと思ったのは、メンバーから出された「ストロボ」、「SF感」、「演奏シーン」というMVに対する3つのオーダーと、僕が曲を聞いて感じた「ループ感」から、テレビを使ったゾートロープをメインに据えようと思いました。
学生の頃、美術館で岩井俊雄さんの『時間層II』(1985)を見て強烈に感動した記憶と、『からっぽ』の時に知り合った方が、70~80年代の家電をコレクションしていて、いつか使いたいと思っていたことが、上手く繋がりました。
そもそも、ゾートロープが「ちゃんと動いて見えるのか?」「効率の良い製作方法があるのか?」が解らなかったので、テレビとターンテーブル、カメラを一台ずつお借りして実験。いけそうだと解ってからバンドメンバーをグリーンバックで素材撮影。あとはひたすら1ヶ月近く、一人自宅でゾートロープ作りをしていました。
当日はぶっつけ本番だったので、上手く行くのかずっと緊張しっぱなしでした。カメラワークも照明もゾートロープを入れ替えるスタッフの動きも、難しいことだらけだったので…。撮り終わってラッシュを見た時、精魂込めて作ったゾートロープが狙い通りに撮れていて安心しました。あと、ボーカルの黒田さんが想像以上に良い表情・良い動き、おまけに良い照明まで引き寄せていて、スター性あるなぁ、と思いました。
Tam Tamは自主制作盤『Come Dung Basie』(2011年)の時にMV制作を依頼されて初めて音をを聴いたのですが、2年でここまで変化・成長するものか、と驚いています。今後どうなっていくのか、とても楽しみだし、また一緒に面白いことできたら良いなぁと思っています。あまり大変じゃない企画で…。